ARC Overview

 

センター概要

ご挨拶


センター長
柴柳 敏哉
 地殻に豊富に含まれる(クラーク数3)アルミニウムはボーキサイトと呼ばれる鉱石を製錬して金属として取り出されます。日本は海外で製錬されたアルミ地金を専ら輸入しており、年間約400万トンのアルミ製品が製造され、貨幣、食器、自転車、自動車、電車、航空機、アルミサッシ等の建材、橋梁などあらゆるところに活用され、アルミニウムの活躍の場は拡大の一途を辿っています。その中にあって、富山は古くからアルミニウムの産官学連携体制が確立されており、アルミニウムを知り尽くした地域であると言えます。

 富山大学先進アルミニウム国際研究センター(Aluminum Research Center: ARC)は、工学部附属先端材料国際研究センターを前身とし、2021年4月に熊本大学先進マグネシウム研究センターと連携して新たに先進軽金属材料国際研究機構(ILM)を創立し、2022年4月からは全国共同利用・共同研究拠点として活動を展開することになりました。

 ARCはアルミニウムに特化した研究機関ですが、ILMの一員としてマグネシウムならびにチタンも研究対象にしています。また、リサイクル技術開発研究を重点研究課題として、学内外の研究者・技術者と連携した総合的な技術開発体制を敷いています。ARCでは、分別・精錬・不純物除去・合金設計・鋳造・熱処理・成形加工・溶接接合・表面処理といったアルミ研究に必要な一気通貫の研究体制を整備強化しつつあります。さらに、水素や二酸化炭素を対象とする物質変換研究者との協働も推進しており、環境問題にも総合的に取り組んでいます。

 ARCは広く共同研究者を求めます。国内外の研究者・技術者の方々との協働を通じて材料科学・技術の深化と汎化をもたらし、材料技術の社会実装の実現を目指します。

 今後ともARCの活動にご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

理念・目的

先進軽金属材料国際研究機構先進アルミニウム国際研究センターは,材料工学、特にアルミニウムに関する最先端の材料関連研究を国内外の研究者・技術者と共同して推進し,国ならびに地域の産業振興に貢献するとともに,大学院理工学教育部における人材育成も支援することを目的としています。

研究拠点

軽金属材料共同研究棟
アルミニウムは私たちの生活に必要不可欠な材料です。この軽くて強くて錆びにくい素材をさらに社会に役立てるための日本で唯一の総合研究センターが富山大学に設置されました。2023年10月には、高岡キャンパスに、リサイクル技術の研究開発に特化した研究施設である軽金属材料共同研究棟が開所し、カーボンニュートラルを目指した最先端の研究が日夜進められています。未来を創るアルミニウムをデザインする研究内容を紹介します。
 
先進アルミニウム国際研究センター事務局
所在地
富山県高岡市二上町180番地
(富山大学高岡キャンパス 軽金属材料共同研究棟内)
0766-25-9270

共同利用・共同研究拠点(国立大学)

熊本大学 マグネシウム国際研究センター

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