ARC Overview

 

センター概要

ご挨拶


センター長
小野 英樹

 アルミニウムは、その軽量性と高い機能性から、輸送機器、建築部材、電気・電子分野など、幅広い産業領域で利用が拡大してきました。一方で、アルミニウムの製錬には多量の電力を必要とし、結果として環境負荷、とりわけ二酸化炭素排出量の増大が課題となっています。持続可能な社会の構築が求められるなかで、アルミニウムをいかに循環活用しサーキュラーエコノミーを実現していくかは、材料科学工学における重要なテーマです。 その鍵となるのが「リサイクル」です。アルミニウムは再生時に必要なエネルギーが新地金製造時の約3%に抑えられるため、その特性を損なうことなく循環利用することができればこれからの資源循環型社会の実現に大きく貢献が可能です。リサイクルアルミニウムの活用は、環境負荷低減の観点からも技術的・社会的意義の高い取り組みであるといえます。


 富山大学先進アルミニウム国際研究センター(Aluminum Research Center:ARC)は、こうした社会的ニーズに応えるべく、アルミニウムを中心とした軽金属材料の研究拠点として、分別・精錬・不純物除去から合金設計、鋳造、成形加工、接合、表面処理に至るまで、一貫した研究体制を整えてきました。特に、不純物制御を核とするリサイクル技術の高度化は、持続可能なアルミ産業の基盤を支える重要な要素であり、当センターが重点的に取り組んでいる研究課題の一つです。


 また、2021年に熊本大学先進マグネシウム国際研究センターと連携して設立された先進軽金属材料国際研究機構(ILM)の一員として、2022 年4月からは全国共同利用・共同研究拠点として活動を展開しており、マグネシウムやチタン材料の研究、さらには水素や二酸化炭素を対象とする物質変換技術研究者との協働も推進し軽金属材料研究の深化と環境問題に総合的に取り組んでいます。 富山は古くからアルミ産業の集積と産官学の連携体制が築かれてきた地域であり、その地で得られた知見と技術は、軽金属材料研究の発展に寄与してきました。ARCはこうした地域の特性を活かしつつ、国内外の研究者・技術者との協働を進め、研究成果の社会実装ならびに新たな価値の創出にも取り組んでまいります。


 今後とも、当センターの研究活動にご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

理念・目的

先進軽金属材料国際研究機構先進アルミニウム国際研究センターは,材料工学、特にアルミニウムに関する最先端の材料関連研究を国内外の研究者・技術者と共同して推進し,国ならびに地域の産業振興に貢献するとともに,大学院理工学教育部における人材育成も支援することを目的としています。

研究拠点

軽金属材料共同研究棟
アルミニウムは私たちの生活に必要不可欠な材料です。この軽くて強くて錆びにくい素材をさらに社会に役立てるための日本で唯一の総合研究センターが富山大学に設置されました。2023年10月には、高岡キャンパスに、リサイクル技術の研究開発に特化した研究施設である軽金属材料共同研究棟が開所し、カーボンニュートラルを目指した最先端の研究が日夜進められています。未来を創るアルミニウムをデザインする研究内容を紹介します。
 
先進アルミニウム国際研究センター事務局
所在地
富山県高岡市二上町180番地
(富山大学高岡キャンパス 軽金属材料共同研究棟内)
0766-25-9270

共同利用・共同研究拠点(国立大学)

熊本大学 マグネシウム国際研究センター

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